先日、生まれてはじめて写経を体験してみました。

般若心経を書き移していくわけですが、これがなかなか集中力を必要とします。

それぞれの字を見比べて自分でも驚きました。
実際に筆で書き始めてみると、同じ字でもそのときの自分自身の姿勢や、精神状態や集中度によって上手に書けたりそうでなかったりします。


また、正座をして書いているうちはいいのですが、足がしびれて足を崩して書いてみると、これもまた汚い字になってしまいます。


さらに、文字を書くことに集中しなくてはならないにも関わらず、雑念と煩悩だらけの自分に驚きました。

「集中しなきゃ、集中しなきゃ」 ← これがすでに集中していない
「最後の行だから集中して書こう」 ← 中盤はサボっていたのか?
「足いたい、寒い」 ← ・・・・。


こんなことを考えながら書きましたが、やはり字の乱れは目立ちます。


「字の乱れは心の乱れ」であるとまざまざを見せつけられました。
ただ、本当に集中してその文字を書いたときは、決してキレイとはいえませんが安定しているような気がしました。

1文字1文字に魂をこめて書くことなど、ここ何年もありませんでした。というよりも、PC への入力が多いため、文字を書く機会が極端に減っています。(年賀状くらいかな)


PC に入力しても精神を落ち着かせることはできません。
やはり自らの手を動かし、正しい姿勢を維持しながら文字を書くという行為は必要だと実感しました。



初めての写経体験でしたが、自分の精神面を垣間見ることができたのはよかったと思います。ますます修行が必要です。

結構オススメです、写経。



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